ウラジオストク(ロシア)に行って来ました。
きっかけは、こちらの記事を読んだからです。
「え!?成田から2時間30分でヨーロッパの都市文化圏に行けるの?」
「え!?ビザが簡単に取れるの?」
成田から沖縄に行くよりも短い時間でロシアに行けてしまう!
それなら行くしかないでしょう!と友達を誘い日程を決めて準備を開始。
ビザはインターネット経由で簡単に取得できます
ビザは昨年8月からネットで申請し取得できるようになりました。
※こちらのページから取得できます
日本語の説明に沿って入力していくだけで、わずか数日でビザが取得できます。
取得できれば、プリントアウトして準備完了です!
簡単に取得できる電子ビザ最高ですね!
しかし、簡単に取得できるというところにワナがありました。
フライト当日、成田空港のカウンターで搭乗手続きをしている友達がなかなか帰ってきません。
様子を見に行くとなんとビザ申請時に姓名を逆に申請してしまっており、搭乗できないというのです。
大使館などに電話してみるもどうしようもないとのこと。
ウラジオストク在住の方に聞いてみると、生年月日やパスポート番号を間違えて申請してしまい、そのままウラジオストクに来てしまった方でも入国できたケースはあるとのことでした。
航空会社の方にその旨を伝えて、ダメ元で搭乗させてくれないか交渉したのですが、もし強制送還になると、航空会社の責任になり罰金50万円ほどを課せられるので搭乗させるわけにはいかないとのことでした。
大使館にビザの申請に行くのであれば、そこでパスポートとの照合チェックなどあったでしょう。
しかし、電子ビザはこちらが申請したものが何も確認されずそのまま通ってしまうのです。
思わぬ落とし穴があり、急遽、私は一人でウラジオストクに行くことになったのでした。
本当に2時間30分で到着しました・・・
今回利用したのはオーロラ航空。
なんと、プロペラ機です。
これでロシアまで行けるの?なんて若干不安を覚えましたが、特に揺れることもなく本当に成田から2時間30分で到着してしまいました。
空港から市内へは電車で移動。
1時間ほどごとごと揺られ到着。
下の写真の駅舎はシベリア鉄道の東の始発となるウラジオストク駅。
モスクワまで続く9,301km。約1週間で到着するようです。
一度チャレンジしたいようなしたくないような(笑)
ホテルに到着すると見たことないカエルがカウンターで迎えてくれました。
ロビーには中国人の方がたくさん。
中国人、韓国人の観光客は街なかでも結構見かけます。
残念ながら日本人の観光客には一人も見かけませんでした。
街中はヨーロッパ文化圏の風景が広がります
荷物を置いて街を散策。
見るからにヨーロッパ文化圏の街並みです。
東京を発ってから、わずか数時間でこの街並みがあるというのは本当に不思議です。
ロシアの料理って美味しいの?
少し味付けが単調に感じることもありますが、どれを食べても美味しく日本人の口に合います。
海が近いので海鮮も新鮮で美味しいです。
ウラジオストクで活躍する日本人
夜は現地で独立して働いている日本人の方にアポを取らせていただき、ウラジオストクの生活やビジネスについてお話を聞かせていただきました。
異国の地でがんばっておられる姿を見ると勇気をもらえますね。
ウラジオストクでカメラマンとして活動する安達貴さん
ウラジオストク情報サイト「ウラジオCOM」を運営する宮本智さん
ウラジオストクのコワーキングスペースに行ってみた
私のような場所を変えながら仕事をするものにとって、コワーキングスペースの存在はとても有り難いものです。
ウラジオストクにもあるか調べてみると、ちょうど宿泊してるホテルのそばにありました。
非常に広々としたオシャレな空間。
1日利用のドロップインも可能で約600円でした。
ロシアの方は寡黙の方が多いようで、10名上の利用者がいてましたが話す声も小声でとても集中して仕事ができました。
英語は通じるのか?
カフェやコワーキングスペースでは普通に通じました。
ホテルは1泊5,000円程度のところに宿泊したのですが、通じるスタッフ、通じないスタッフ半々ぐらいのようでした。
過去の冷戦時代のことなどを考えると通じなくて当然なのですが、若い人は必要な場所では話せる人が増えてきているのではないかと感じました。
ただ、帰りの成田空港の入国カウンターで係員が「Japanese Only!」と案内していても、私の前を歩いていた若者グループにはまったく通じていなかったので、一般の方はまだまだという感じかもしれません。
ちなみにアメリカの歌が流行っているようで、カフェやコワーキングスペース、レストランでかかっていました。
実はロシア人は親日?!
現地に住んでいる方に聞いたところ、こちらに住んで差別を受けたことはないとのこと。
むしろ、日本人とわかると畏敬の念を持たれることが多いそうです。
経済的に発展していること、日本製商品の素晴らしさ(走っている車の多くが日本車)などについて認めてくれているそうです。
こういうデータもあります。
外務省が平成28年にロシアの民間調査機関会社に委託して,ロシアにおける対日世論調査を行いました。
結果は次のようなものでした。
日本との関係が「友好関係にある」または「どちらかというと友好関係にある」と回答した者が78%であり、また,ロシアにとって日本との友好関係は「重要」または「どちらかというと重要」と回答した者は97%でした。
そして、「最も信頼できる国はどこか」という問について、日本と回答した割合は9.9%であり中国に次ぐ第2位でした。
気になる治安は?
現地在住の方は特に危険な目にあったことはないとのことでした。
あるガイドブックなどには夜20時以降の外出は控えましょうという表記があるようですが、その方曰く、特に危なくなく夜も楽しい街なので、必要以上の注意喚起は考えものだとのことでした。
私も夜22時過ぎにレストランからホテルに徒歩で帰りましたが、特に危険を感じることはありませんでした。
(6月中旬の21時でも若干白夜気味でまだ薄明るいです)
しかしながら、外務省からはこのような注意喚起もありますので、注意する必要はあります。
私達が普段決して会えない人たちにも会える場所
ウラジオストクと平壌(ピョンヤン)は高麗航空が週2便運航しています。
そして、北朝鮮の労働者はウラジオストクにいてます。
ウラジオCOMの宮本さんに北朝鮮の方たちが働いている北朝鮮系レストランに連れていってもらいました。
若干、恐る恐るお店に入ると、宮本さんと超にこやかに談笑をはじめるスタッフの人たち。
そして、お店の終わりがけに行って、ほぼお客さんがいないのに「日本からお客さんが来てるからショーをしてくれないか」と交渉したらこれまたにこやかにOK。
あれ、、自分がイメージしてる北朝鮮の人たちじゃないぞ…
個人対個人で付き合うとやはりそういうものなのですね。
いままで何か心の中にハードルがあったロシア、そして、決して会うことはないだろうと思っていた北朝鮮の人。
そんな人たちと関われる場所が、東京からわずか2時間ちょっとの場所にある。
なぜこんなに近い場所がこれまで日本人の頭の中になかったかいろいろ考えさせられます。
ウラジオストクがお勧めな理由
わずか4日間の滞在でしたが、不快に感じることは一切ありませんでした。(ホテルでの中国人のうるささぐらい(笑))
ロシアに行くんだと身構えていましたが、自然体で過ごせる街でした。
この記事を読んで興味を持った方はぜひ一度行ってみてください。
距離の近さだけでなく、心のハードルも実は低い場所だったということを体感できると思います。
最後に、私がウラジオストクをお勧めできる点をあげておきたいと思います。
- 東京からわずか2時間30分でヨーロッパ文化圏の街に行ける(関空からだと2時間5分!)
- ロシアを身近に感じることができる
- 夏が涼しい!(一番暑い8月の最高平均気温が24度ぐらい)
- 料理が美味しい(ロシア料理も海鮮料理も)
- 親日で不快な思いをしない
- 治安が悪くない
- あまり観光地してなくて客引きなどもなく、すれてない
- 普段決して交じ合わない人たちに会える
- 歩行者にやさしい(必ず車が止まってくれる)
- 女性の美しさが際立っている
国内旅行感覚で行ける日本からもっとも近いヨーロッパ文化圏「ウラジオストク」。
これは行くしかないですよ!
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