家族ノマドは息子にとって天国か?

家族ノマド(家族で季節やその時々の情勢に合わせて一定期間住む場所を変える生活)をしているとよく「息子さんは子どものときから海外でいろんな体験ができていいですね」と言われます。

しかし実態はどうでしょう?(笑)
私も直接息子に聞いたことはないのですが、決して「家族ノマドさいこー!天国!」なんてことはないと思います。

というのも、私と妻も遊びに行くわけではなく、場所を変えるだけで平日は仕事をして通常の生活をします。
ですので、息子も遊び呆けているわけではないのです。

時には現地の学校に放り込まれたり、様々な試練が与えられているのです。
彼がこれまでに与えられたいくつかの試練を振り返ってみたいと思います。

ハワイで外国人の友だちをつくる

彼が小学3年生のときにハワイに家族ノマドをしに行きました。

そのときに彼に与えられた課題は「自分で滞在中の目標を決める」ということでした。
彼が決めた目標は次のとおり。

「1週間以内に外国人の友だちをつくる」

初め聞いたとき、これは達成することは難しいんじゃないかなと思いました。
だって、彼は英語は一切話せませんでしたし、外国人と関わったこともありません。
そして、どちらかというと奥手で、誰にでも気にせずどんどん話しかけていけるタイプではありません。

それが、蓋を開けてみると、なんと2日目にしてその目標を達成してしまったのです。

外国の友達と遊ぶ息子

滞在地のコンドミニアムの中庭で遊んでいたカナダ人の子に勇気を振り絞って声をかけ、友達になったのです。

すると友達が話すことを分かりたい、そして自分のことも話したい。どんどんその気持ちは強くなり、こんなときはどういうの?と積極的に私たちに聞いてきたり、お店で店員さんとやり取りして買い物することにもチャレンジするようになりました。
ハワイで買い物をする息子

子ども同士が友達になったことで、私達も恩恵を受け、家族で仲良くなり、とても楽しいハワイ滞在になりました。

外国の家族との交流

ニセコで2週間だけ転校させられる

ニセコでは地元の学校に2週間だけ転入しました。
8月に滞在していたのですが、北海道は冬休みが長くて夏休みが短いことを知りました。
お盆明けから学校が始まるということで、教育委員会に短期間の転入ができるか問い合せたところ、OKの返事がもらえたのです。

ニセコの小学校

ニセコの学校はとても人数が少なくて、息子が入ったのは2学年が同時に学ぶクラスで、4人しかいませんでした。
わずか2週間ですが、人数が少ないこともあり、息子はみんなととても仲良くなり、お別れするときは号泣してしまうほどでした。
大阪で通っていたのが1,000人規模の学校だったので、とても貴重な体験をしたのではないかと思います。

オーストラリアでWスクール

オーストラリアはシドニーに滞在したのですが、ここでは午前中は語学学校に、昼からはテニススクールに通いました。
語学学校は電車で1時間ほどかかる場所にあり、なかなかハードな毎日を過ごしていました。

sydneyの語学学校で修了証書を手にする息子

テニススクールに通う息子

ニュージーランドで日本人ゼロの地元の公立学校に放り込まれる

ニュージーランドのオークランドでは地元の公立の学校に3週間通いました。
日本人が一人もいない学校をあえて選びました。
当初はとてもプレッシャーを受けて、どうなることかとビクビクしていたようですが、最終的にはたくさんの友だちができ学校生活を楽しめたようです。

ニュージランドの学校に通う息子

フィンランドでポケモンGOを使って現地の人と交流

フィンランドに滞在した際には、ちょうどポケモンGOがリリースされ、多くの人がプレイしていました。
息子も当然のことながら夢中になったのですが、一日一人ポケモンGOをしている人と英語で交流するという課題を行いました。
初めは自分と同年代の子どもに声をかけようと試みていたのですが、反応がいまいちでした。

そこで彼は大人のカップルを狙い始めました。
これは男性に声をかけるのが効果的なのです。
彼女がいる手前、子どもに優しく接してくれるのです(笑)

そうして、数をこなしていくと最終的には同年代の子どもとも笑顔でコミュニケーションを取ることができるようになりました。

なぜこのような試練を与えるのか?

我ながらなかなかハードな試練を与えてるなと思います。
逆に自分に同じ試練を与えられたら、かなりの「覚悟」がないと乗り切れないなと思います。

では、なぜ私は息子にこのような試練を与えているのでしょうか?

それは、その「覚悟」ができる人間になってほしいからです。
覚悟がある人と覚悟がない人では得られる結果がまったく異なります。
覚悟できない人は覚悟がある人に決して敵いません。

覚悟さえできれば、ある程度の成果は得られるものです。
でも、覚悟するというのはなかなか心のハードルが高いことです。
しかし、ひとつひとつの事柄に対して覚悟を決めて取り組み、そこで小さな成功体験を経験することで、覚悟を決めることの大切さを学ぶことができると思うのです。

彼が与えられた試練はどれも覚悟を決めないと取り組めないことばかりでした。
彼は見事、覚悟を決めて取り組み乗り越えてきました。

その結果、中学生だけでフィンランドのゲーム企業に会社訪問ができるようになったり、大学生に混じってカンボジアでインターンシップ体験ができるようになったのではないかと思います。

今はしんどい思いさせられたなぁと感じているかもしれませんが、将来あのときの試練を乗り越えたから今の自分があると思ってくれると良いなと考えています。

3 COMMENTS

石上 良恵

偶然記事を目にして驚きました!樺山分校で息子さんと一緒だった石上果椰乃の母です。ゆづきくんのことはいまでも娘が時々話しています。とても短い期間だったけれど、すごくすごく楽しかったこと、お別れがとてもさみしかったこと、いまごろどうしているのかな〜と。
そんな娘もただいま高校2年生、実家を離れ札幌で寄宿生活をしています。
この記事のこと早速伝えたいと思います。
どうぞゆづきくんによろしくお伝えください^_^

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いたばのりと

うわぁ!コメントありがとうございます!
樺山分校ではお世話になりました。
女の子の中に1人、2学年一緒、2週間という短期間という環境の中、息子も最初はとても緊張していましたが、果椰乃ちゃんにもやさしくしてもらってとてもいい思い出になっているようです。
最後の日の号泣が忘れられないです(笑)
もう高校2年生なんですね!今年の7月か8月辺りに息子と札幌に行きますのでお会いできると喜ぶと思います。また行くときに声かけさせてください(^^)

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よしもとゆきこ

色々サイトを覗いていて、こちらにたどり着きました。
ご自分で自分の生きる道を選択して歩んでいく息子さんの生きる能力が素晴らしいと思いました。
可愛い子には旅をさせろと言いますが、色んな環境を与えるのは間違いではないと思いました。
日本でアメリカンスクールに通わせる事や留学させる事は経済的にもかなり難しいし、機会も少ないです。
ヨーロッパやシンガポールでも幼児から受け入れてくれる学校が有りますが、それでも預金審査などもあり、かなりハイレベルです。
それで、日本国内で英語を使った山村留学や寮に入って現地の小学校に通う山村留学制度があるので、これを利用してみようと思いました。
うちは母子家庭ですが自治体からの援助制度もあり、何とか通わせることが出来そうです。
小さい頃に環境を変えることは、色々な社会を体験する事になり、
将来鬱などの精神疾患になりにくくなるそうです。
エスキモーの一部の地域など、漁に出かける間子供集団で預ける習慣がある地域もあるそうです。
小さな頃、年齢的な制約があり現状難しいですが、色々な経験を子供にさせてやりたいとつくづく思います。
小2から長期で無人島に行けるプログラムのある、余島のYMCAキャンプも魅力的でした。
うちの子は私にベッタリでしたが、付添いつつ、突き放して色んな事をさせる事で色々な体験ができたと思います。
2歳で保育園に放り込んだ時、すぐ友達が出来たのは乳幼児の環境があったと思います。一人で育児しない事は大事ですね。
最近は一日中ゲームで勉強してくれませんが、お宅様の息子さんのように様々な大人と接することで将来の目標を見つけて欲しいと心から思います。

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